

「かわいいは毛先に宿る!」ワンカールの基本 『SHEA』坂狩トモタカさん
HOW TO | SALONIA COLUMN Vol.94
今回ご登場いただくのは『SHEA』代表の坂狩トモタカさん。根元がふわっと立ち上がる「プリカール」をより自然に仕上げるための独自技術を考案し、業界中の注目を集めた坂狩さんには、SALONIAのセラミックカールヘアアイロンを使っていただきました。カールヘアアイロン初心者の方でも簡単にかわいくてニュアンスのあるワンカールがつくれるコツを教えていただきます。

坂狩トモタカさん
『SHEA』代表。表参道、青山、学芸大学に3店舗展開。サロンワークの傍ら、一般誌、業界誌の撮影、全国各地でセミナーにも数多く参加。また、多数のコンテストでもトップデザイナーとして入賞を果たす。著書「#毛先だけパーマ」「#育てるハイライト」「根元ふんわりパーマと明るく育てるグレイカラー」。カミカリスマ4年連続個人部門、サロンパーマ部門4年連続受賞。
SALONIAのセラミックカールヘアアイロンでつくる簡単ニュアンスカールヘア
坂狩:今回は、SALONIAのセラミックカールヘアアイロンを使い、ワンカールの基本をレクチャーしたいと思います。ワンカールと言っても、ただまとまって見えるだけだったり、代わり映えしなかったりと、せっかく巻いたのになかなか可愛くならないという方も多いと思うので、簡単に可愛くなるワンカールの基本をお伝えしたいと思います。
ニュアンスのあるワンカールヘアのつくり方
- ①顔まわりの毛束を取り、ヘアアイロンで毛先から髪を挟んで一巻きし、前に引き出すイメージでアイロンを抜く。
- ②同じ毛束を今度は中間から挟み、滑らすようにカールをつける。
- ③カール部分には手を触れず、サイド、バックすべて同じように巻く。
- ④頭の上半分の毛束を取り、③同様にすべてカールをつける。
<POINT>
ヘアアイロンで髪を巻いた後は、カールをキープするために触らないこと。また、④で頭の上半分の髪をさらにワンカールつけることで、下半分とのズレができて、ふんわりとしたカールができます。
坂狩:カールをつけるときに、耳に近い髪の毛がハネてしまうことがあるのですが、これはこの部分が少し後ろ向きに生えていることが原因です。ですので、ヘアアイロンで挟んで巻きつけたら少し前に出しながら巻くことでハネを抑えることができます。そして、カールを頭全体につくったあと、上半分の髪の毛をもうひと巻きすることでふんわりとしたボリュームを出すことができます。巻いたあとにすぐ触ってしまう方がいると思いますが、形をキープするためにはぐっと我慢して触らないでください。
顔周りの巻き方のポイント
坂狩:次に、一番大事なのが顔周りです。髪の長さにもよるのですが、顔周りのちょうど頬にかかる髪だけを逆に巻きます。ワンカールなのですが、アイロンを縦にして髪を挟み、手前に滑らすように巻くことで他の髪の毛とは逆の流れが生まれます。こうすることで、小顔効果のあるワンカールが完成します。
- ①ヘアアイロンを縦に持ち、顔周りの髪の毛を挟む。
- ②顔の前にヘアアイロンを滑らすようにカールをつける。
スタイリング剤をつけるときのポイント
坂狩:次に、スタイリング剤をつけて仕上げます。カールをつけた後、しっかり髪の毛が冷めた状態であればカールはキープできているので、そこからスタイリング剤をつけます。今回はヘアオイルを使って仕上げますが、オイルはほんの少しで大丈夫です。また、しっかりと手ぐしを通した方がキレイにツヤが出ますが、ふんわり感を残したいのであれば手ぐしではなく、毛先のニュアンスがキレイに出るようなイメージでカールに揉みこんでください。オイルはつけすぎるとペタッとなってしまうので、トップにはつけないようにしてください。そして、少し余ったオイルを前髪につけて隙間をつくります。空気感をキープしたいときは最後にスプレーを軽くかけましょう。ハードスプレーではなく、ふんわり感が残るようなスプレーがベストです。毛先はオイルでカールを出した方がいいと思いますが、全体的にふんわり感を残したスタイリングを完成するにはオイルじゃなくてスプレーを使うことがスタイリングの大事なポイントです。
- ①ヘアアイロンで巻いたカールが冷めていることを確認する。
- ②ヘアオイルを手に取り、毛先に揉み込む。
- ③手に残ったオイルを少しだけ前髪につける。
- ④ソフトタイプのスプレーを全体にかけて完成。
<POINT>
ふんわりとしたニュアンスのあるワンカールは仕上げのスプレーがポイント!
ヘアアイロンの目安設定温度について
坂狩:セラミックカールヘアアイロンを使うときの温度に関してですが、基本的には150〜160℃を目安にしてください。クセのある方や髪の毛が強い方は180℃でも大丈夫です。120〜140℃くらいの方が髪が傷まないのでは?と思われる方もいますが、120〜140℃で何度もヘアアイロンでカールをつけるよりも、160℃にして一回でカールをつくった方が結果的には髪の毛に対して優しいと僕は思います。そして、一度つくったカールは冷めるまで触らないことを必ず守ってください。
セラミックカールヘアアイロンのサイズの選び方
坂狩:今回はSALONIAのセラミックカールヘアアイロンの32mm使いましたが、もっとカジュアルな細かいカールヘアにしたいときは25mmがベストです。個人的には前髪も32mmが使いやすいと思います。温度は32mmを使う時と同様で大丈夫です。そして、19mmを使うときはハードウェーブな感じを演出したい時や、顔周りに動きを出したい時におすすめです。髪の長さがミディアムやロングの方が19mmで全部巻くとなるとボリュームのある仕上がりになり、ワイルドなイメージになってしまうので19mmは顔周りに使うのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?坂狩さんにはSALONIAのセラミックカールヘアアイロンを使い、ワンカールなのにふんわりとしたエアリーな空気感が演出できる巻き方のポイントを教えていただきました。シンプルでありながらコツを抑えるだけでトレンド感を演出できるので、ぜひ試してみてくださいね。