

カールアイロンで簡単!散らかりバングの作り方 『grico』エザキヨシタカさん
HOW TO | SALONIA COLUMN Vol.95
今回ご登場いただくのは『grico』オーナーのエザキヨシタカさん。抜け感&外国人風のスタイルに特化し、ふんわりとした柔らかさのあるスタイリング技術でファンを増やし続けているエザキさんにはSALONIAのセラミックカールヘアアイロンを使っていただきました。ヘアアイロン初心者の方でも簡単にできる、外国人のような抜け感のあるカールヘアのつくり方を教えていただきます。

エザキヨシタカさん
『grico』オーナー。2009年原宿に『grico』をオープン。美容業界を牽引するレジェンド美容師として、美容師の新たな在り方に対し常にアプローチを仕掛け、芸能人やコレクションのヘアメイク、TVCM出演、国内外セミナー講師、アパレル業、コンサルティング、日本を代表してメーカーとの商品開発を行うなど、多方面で活躍。業界を超えて多くのメディアから注目されている。現在、4冊目の書籍を出版予定。
SALONIAのセラミックカールヘアアイロンでつくる簡単「散らかりバング」
エザキ:今回はSALONIAのセラミックカールヘアアイロンを使って、コテが苦手な方でも簡単にできる「散らかりバング」のつくり方をお伝えしていきます。
散らかりバングって?
エザキ:前髪を伸ばしている方はどうしても途中でうざったく感じたり、スタイリングに困ったりしてしまうと思うのですが、伸ばしている途中でもおしゃれに可愛く、“こなれ感”を出せるスタイリング方法があります。それが今回僕がお伝えする「散らかりバング」です。ヘアアイロン初心者の方は特にですが、前髪をただ全部まとめて挟んで巻くだけの方が多いんです。でもそうすると髪の毛が全部重なってしまい、野暮ったく見えてしまいます。前髪の巻き方って難しいなと感じている方に、ヘアアイロンで簡単にかわいく「散らかりバング」をつくる方法をレクチャーしていきます。
散らかりバングの作り方
エザキ:まず前髪を上下二段に分けて、目頭と目頭の間の部分を内側に巻きます。次に、目頭から目尻部分の前髪を内側に巻いていくのですが、この時に内側ではなく外に流しながらヘアアイロンを外します。そうすることで、顔周りにも前髪の柔らかな毛が入ってきます。一回でまとめて前髪を巻くとどうしても頬骨が目立ってしまうのですが、目頭から目尻の部分の前髪を外に流してあげることによって小顔効果もあり、さらにこなれ感のあるスタイリングになります。下の部分が終わったら上の部分も同じように内側に巻いてあげるのですが、上下二段に分けた部分が重なり合わないようにわざと散らすことで、前髪にいろんな表情をつくることができます。最近流行っているシースルーバングや、ボリュームのある前髪でもこの「散らかりバング」の巻き方をやってあげるとすごくこなれた、可愛いスタイルが完成するのでぜひやってみてください。
- ①前髪を上下半分に分ける。
- ②目頭と目頭の間の部分の下半分の前髪をヘアアイロンで内側に巻く。
- ③目頭から目尻部分の下半分の前髪をヘアアイロンで内側に巻いて外に流す。
- ④上半分も同じように巻く。
- ⑤上下の前髪が重ならないように散らす。
<POINT>
巻くことに慣れていない方は、アイロンの挟む部分を外側にして、前髪が見えやすくなるように顔を下げてから毛先を挟み込むと巻きやすい。
ヘアアイロンの目安設定温度について
エザキ:前髪を巻く時の温度ですが、基本的には160℃がベストです。ただ、ヘアアイロン初心者の方だとどうしてもスッと抜くことに慣れなくて毛先に長く熱を与えすぎてしまうんです。最初は120℃くらいからスタートして、徐々に140℃、160℃と温度をあげてトライしてみてください。
サイドの巻き方
エザキ:「散らかりバング」が完成したら、それに合わせてミディアムロングの方が簡単にできるおしゃれな巻き方をお伝えします。まずはサイドの髪を上下二段に分けて、さっきと同じように下の段から内側に巻きます。上の段も同じように内側に巻き、後ろの髪も頑張って巻いてみてください。後ろの髪は巻くのが難しいですが、頭を下げて出てくる髪だけでも巻いてあげると、少し質感が変わって可愛いです。最後に上の段の顔周りの部分の髪の毛を半分ぐらい取り、外巻きをつくります。そうすると今流行っている韓国風のスタイルを簡単に作ることができます。ヘアアイロンは先端は熱くならないので、先端を持ちながら後ろに巻いていくとリバースの質感を簡単につくることができます。
- ①サイドの髪を上下二段に分ける。
- ②少しずつ毛束を持ち、ヘアアイロンで毛先から内側に巻く。
- ③同様に下の段の髪の毛全体を巻く。
- ④上の段も同様に髪の毛全体を巻く。
- ⑤上の段の顔周りの部分の髪の毛を少し取り、ヘアアイロンで外巻きにする。
<POINT>
⑤の外巻きは、巻く側とは逆の手でヘアアイロンを持ち、アイロンのバネ部分を下向きにして髪の毛を挟む。挟んだら自分の斜め後ろに髪の毛を巻いていくとうまくいく。
スタイリングのポイント
エザキ:最後にスタイリングのポイントについてお伝えします。今回のスタイリング剤はミルクタイプのものを使用します。スタイリング剤は手のひらだけに広げて、後ろ、横、前の順番でつけると失敗がなく上手につけることができます。ヘアアイロンを使うと形が崩れるからもったいないと、このままヘアスプレーをかける方がいるのですが、せっかくつくったスタイルをあえて崩すことによって可愛さや抜け感が出るのでぜひトライしてみてください。
- ①ミルクタイプのスタイリング剤を真珠一粒くらいの量を取り手のひらに広げる。
- ②後ろ、横、前髪の順番に、髪の毛の中間から下部分を手で揉み込むようにつける。
- ③毛先をほぐすような感じで軽く揉み込む。
- ④散らした前髪に軽く毛先を触る程度につける。
- ⑤トップの髪の毛束を少し取り、右から左に流す。
<POINT>
前髪からスタイリング剤をつけるとベタつく原因になるため、後ろ・横・前髪の順番でスタイリング剤をつける。
エザキ:面長、丸顔などに悩まれている方が多いと思うのですが、そういう方はスタイリングの最後にトップの髪の毛を右から左に流してあげてください。そうするだけで、面長の人は少し丸く見え、丸顔の方は縦長に見える効果があります。SALONIAのセラミックカールヘアアイロンはプロ仕様かのようにすごく使いやすいですし、髪の毛に通した時の滑りがよいので初めての方でも上手に使えると思います。ぜひこのヘアアイロンで可愛い抜け感スタイルをつくってみてください。
まとめ
いかがでしたか?ヘアアイロンでカールヘアにしたあとに、あえて散らしたり崩したりすることで抜け感のあるスタイルが完成するのですね。難しそうだと思っていたトレンドの韓国風スタイルもヘアアイロンがあれば意外と簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてください。