マシンガンズ滝沢さんインタビュー
ごみ清掃芸人のマシンガンズ滝沢さんが、SALONIAのオンライン小型家電回収プロジェクトを体験。
COLUMN
「SALONIA×ReNet BEAUTY CYCLE PROJECT」の取り組みに関してどう思われましたか?率直な感想をお聞かせください。
滝沢さん:素晴らしい取り組みだと思います。こういったリサイクルプロジェクトって、参加する人にメリットがあるということがとても重要だと思うんです。リサイクル活動や環境保護の取り組みというと、どうしても「ボランティア精神」でやらなければならないという意識が先行しがちですが、それだと続かないことも多いんですよ。でも、リサイクルをすることで何かしらの見返りがあると、「あ、じゃあやってみようかな」と思う動機になる。「SALONIA×ReNet BEAUTY CYCLE PROJECT」は、リサイクルした際にクーポンをもらえて、SALONIAのドライヤーやヘアアイロンなどの製品購入に使えるということなので、そういったインセンティブがあると、積極的に取り組む気持ちが生まれやすいですよね。このクーポンを使って妻にEMSリフトブラシをプレゼントしたら喜ぶと思います。
現在、不燃ごみとしてドライヤーやヘアアイロンが捨てられているケースはどのくらい見受けられますか?また、小型家電をリサイクルすることの意義を教えてください。
滝沢さん:小型家電を不燃ごみとして捨てている方はまだまだ多いですね。小型家電の中に含まれている鉄やアルミ、そしてレアメタルなどは実はとても貴重な資源なんです。ほとんどの人は知らないかもしれませんが、僕もごみ清掃員の仕事をするようになって初めてその事実を知りました。これまで捨てられていたものが、実は大切な資源だったということを知ると、無駄をなくすために何ができるかを考えるようになりますよね。僕自身、リサイクル活動にもっと積極的に取り組むようになりました。
ごみの分別って、ルールを守るだけじゃなくて、その後どうなるかを考えることが大切だと思います。何のために分別するのかといえば、最終的にはごみを減らすためです。ペットボトルの日にペットボトルを出すのはルール通りですが、それを可燃ごみの中に入れてしまったら、リサイクルができなくなってしまうんですよね。でも、ちゃんと分ければペットボトルはリサイクルされ、可燃ごみの量も減るわけです。ほかにも、紙や油の分別もそうですね。分別を徹底すれば、ごみの量はどんどん減っていきます。特に生ごみに関しては、日本ではただ「ごみ」として扱われますが、ヨーロッパでは生ごみをコンポストして堆肥にして再利用します。だから、向こうでは生ごみはごみじゃなくて「資源」として扱われています。
身近なアクションとして、今すぐにできる環境保護の取り組みについて、何かおすすめはありますか?
滝沢さん:タイムリーな話題でいうと、有料ごみ袋の制度がありますよね。東京23区以外でも有料化が進んでいる地域が多くなっていますが、これによって人々の消費行動が大きく変わると思っています。「ごみを捨てるのにお金がかかる」となると、自然と「不要なものを買わない」という意識が生まれてきます。特に若い世代は環境に対して敏感なので、こうした制度が普及すればより一層、持続可能な消費に繋がると思います。
長く使えるものを選ぶというのは、環境保護の基本だと思います。アメリカには「Last Long(ラストロング)」という言葉がありますが、これは「大切なものはその命が尽きるまで使う」という考え方です。日本の「もったいない」という言葉に似ていますが、少しニュアンスが違っていて、アメリカのこの言葉は、物を購入する時点から「長く使えるかどうか」を考えるという意味が込められています。これが自然と環境保護に繋がるんですよね。僕は日本でこの「ラストロング」という言葉を流行らせたいと思っています。とても素敵な言葉なので覚えてくれると嬉しいです。
滝沢さんはこれまで様々な環境活動に関わってこられましたが、特に印象に残っている出来事や、感じた変化はありますか?
滝沢さん:やはり一番強く感じたのは「教育の重要性」です。僕が若い頃に教えられたことと、今の若い世代が教えられていることはまったく違うんです。例えば、僕の時代はスーパーで牛乳を買う時、「後ろの新しいものを取れ」と親から教わりましたが、今の若い世代は「手前の古いものを取れ」と教えられています。これは賞味期限が短いものから先に消費することで、無駄をなくそうという考え方です。実際、若い世代は環境問題に関心のある方が多く、社会貢献に対する意識も高いんです。僕が最近聞いた話では、就職先を選ぶ際にも「社会貢献している会社かどうか」を重視するそうです。こうした意識の変化は、やっぱり教育の成果だと思いますね。
滝沢さんが今後取り組んでいきたいプロジェクトについて教えていただけますか?
滝沢さん:僕が今取り組んでいるのは、生ゴミのコンポスト事業と幼児教育を通じたリサイクル啓発活動です。
あと20年で日本のごみの埋立地がなくなると環境省も発表していますが、今の子どもたちが大人になったときに今のようにごみが出せない世の中になっています。なかでも生ごみは可燃ごみの3〜4割もの割合を占めていて、水分も多く含み、燃やすのに莫大なエネルギーを消費しています。生ごみを堆肥に変えるリサイクルシステム「コンポスト」は、畑や庭に撒くことで土の栄養となり食物を育て、また私たちに還ってきます。このコンポストの始めから終わりまでを一貫してサポートする地域連携型サービスを始めていて、地域拡大を目指しています。
幼児教育では、紙芝居を使って子どもたちにリサイクルの大切さを伝えるプログラムを進めています。子どもたちがリサイクルに興味を持ってくれると、自然と家庭内でのリサイクル意識も高まると思います。子どもは親に影響を与える存在ですから、子どもたちにしっかりとリサイクルの重要性を伝えることで、家族全体が取り組むようになると信じています。これを全国的に広げていきたいですね。
「SALONIA×ReNet BEAUTY CYCLE PROJECT」のように、企業のリサイクル活動も同様に重要で、少しずつでもごみを減らしていくことが目標です。僕の最終的な目標は、日本全体でゴミを減らすことです。それが次の世代にも良い影響を与え、持続可能な社会を作る一歩になると思っています。
■ SALONIA ✕ ReNet BEAUTY CYCLE PROJECTについて
SALONIAでは、宅配便を活用した小型家電回収サービスを提供するリネットジャパンと協働し、ユーザーがWEB申込だけで簡単にリサイクルに出せる取組み「SALONIA ✕ Renet BEAUTY CYCLE PROJECT」を実施しています。
詳しくは、以下の概要ページからご確認ください。