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SALONIA最上位モデルへの挑戦。二人三脚で作り上げた「エアトリートメントドライヤー」へ込めた想い

SALONIA最上位モデルへの挑戦。二人三脚で作り上げた「エアトリートメントドライヤー」へ込めた想い

PEOPLE | SALONIA COLUMN Vol.144

2024年11月1日、SALONIAのドライヤーのなかでも最上位モデルとなる新商品「エアトリートメントドライヤー」を発売しました。この商品は、SALONIA独自の技術を取り入れ、「立体風」「遠赤外線」「ダブルリペアイオン」という3つのテクノロジーを組み合わせ、髪を優しく乾かしつつ、美容師の手さばきを再現する風を生み出します。ここでは、開発担当の安達とプロダクトデザイナーの横関亮太さんに、開発の経緯をはじめ、デザインや機能面でこだわった点、苦労した点など、二人三脚でつくり上げた数ヶ月を振り返りながらお話いただきました。
※ 髪の毛のイオンバランスを整えること。髪を補修するものではありません。

横関 亮太さん

1985年岐阜県生まれ。金沢美術工芸大学製品デザイン学科卒。2008年から2017年までソニー(株)クリエイティブセンター勤務。2017年RYOTA YOKOZEKI STUDIOを設立。ライフスタイルの多様化に寄り添い体験価値を高めるデザインを大切にし、家具、家電製品、生活用品など国内外の様々なプロジェクトにおいてプロダクトデザインやクリエイティブディレクションを行っている。「AIZOME chair」がVitra Design Museumに永久所蔵された。iF Design賞、Good Design賞など受賞多数。

安達 勇樹

1994年愛知県生まれ。大学で人間工学を学び、新卒でアイリスオーヤマ株式会社に入社し家電の開発に従事。中途で株式会社I-neに入社しSALONIAの商品開発に従事。常にお客様目線を大切に、SALONIAらしくシンプルで、高機能でありつつ誰もが手に取りやすい価格の商品開発を手掛ける。エアトリートメントドライヤーの他にも、ピュアブライトスチーマーなどの数々のヒット商品を生み出してきた。

エアトリートメントドライヤーの開発経緯について

安達:横関さんには以前も一緒にものづくりに取り組んでいただいた経緯がありました。商品化には至らなかったものの、素敵なアイデアを出していただいたことを覚えています。横関さんとしては、これまでのSALONIAとの取り組みをどのように感じていますか?

横関:これまでもご一緒させていただいたことがありますが、今回のエアトリートメントドライヤーの開発は特に二人三脚で作り上げた感じが強いですね。僕は外部のデザイナーではありますが、社内の一員のような気持ちで取り組んできました。「良いものを世の中に届けたい」という思いを共有できたのが、本当に素晴らしい経験でした。

安達:外部の方なのに、SALONIAのことを詳しく把握されていて、それには正直驚きました。提案資料を見ても、細かく調べていただき、横関さんらしさが出た素晴らしい提案が多かったです。今回のプロジェクトを一緒に進められて、本当に良かったです。

横関:安達くんにそう言ってもらえるのは本当に嬉しいです。社内の一員のように意見を交わしながら進められたことが、今回の成功に繋がったと思います。SALONIAを深く理解しつつ、外部からの視点も取り入れた提案が少しでも形になっていたら、嬉しいですね。

安達:インハウスデザイナーがいるのが弊社の強みですが、横関さんの外部からのアウトプットが加わることで、良い意味でのイノベーションが生まれたと思います。新しい「SALONIAらしさ」を持つ製品が、このエアトリートメントドライヤーで実現できたんじゃないかと思います。

横関:ありがとうございます。

安達:次に、エアトリートメントドライヤーの開発経緯についてお話します。近年、ドライヤー市場は拡大していて、美容や髪の健康に気を使う方が増えています。高価格帯のドライヤーが注目されている中で、SALONIAとしても速乾と美しい仕上がりを両立させた高価格帯の商品を提供したいと考えていました。そこで、今回の最上位モデルであるエアトリートメントドライヤーが誕生しました。横関さんは、この開発の話を聞いたとき、どう感じましたか?

横関:非常に面白いテーマだと思いました。SALONIAはシンプルでありながら高品質なものを提供しているブランドですが、今回のように高価格帯に挑戦することは大きなチャレンジです。外部のデザイナーとして、エッセンスを加えることで新たな価値を提供できると感じ、ぜひ参加したいと思いました。

安達:最上位モデルとなると、デザインも機能も両方にこだわる必要がありますが、特に見た目の高級感については、横関さんの協力が大きかったと感じています。

エアトリートメントドライヤーの特徴について

安達:次に、エアトリートメントドライヤーの特徴について少しお話させていただきます。今回のドライヤーには、SALONIA独自の技術を取り入れました。「立体風」「遠赤外線」「ダブルリペアイオン」という3つのテクノロジーを組み合わせ、髪を優しく乾かしつつ、美容師の手さばきを再現する風を生み出しています。遠赤外線技術は髪の水分に反応し乾燥を助けつつ、髪の内部の余分な水分まで乾かしてくれる効果があり、さらにダブルリペア※イオンはプラスとマイナスのイオンを同時に作用させる技術で、これもSALONIA史上初めての採用です。これらの技術は特許も出願済みで、技術的にも非常にイノベーティブな製品になっています。機能とデザインの両面で、何が一番大切かを考えながら進めたのですが、横関さんにも機能とデザインの両立のために何度もデザイン面で相談させていただきました。

※ 髪の毛のイオンバランスを整えること。髪を補修するものではありません。

横関:今回のドライヤーは高付加価値な製品ですので、デザインも重要ですが、機能面をしっかりサポートするデザインが求められました。安達さんと二人三脚で進めていく中で、何度も技術的な議論を重ね、それをデザインに落とし込んでいきました。当初のデザイン案では実現できなかった部分も多く、何度も変更を加えながらクオリティを高めました。デザインが機能を妨げることがないよう、バランスを大切にしながら進めました。SALONIAらしさの中にある「高級感」をどう引き出すかみたいなことを、とにかく徹底してやっていったということですね。

安達:デザインと機能を両立させるためには、どうしても多くの議論が必要でしたね。デザインにこだわりすぎると機能性が損なわれ、逆に機能を優先するとデザインの高級感が失われてしまう。このバランスをどのように取るかは、何度も横関さんに提案をしていただきながら進めました。妥協せず、何度もやり直しを重ねた結果、本当に素晴らしいものが完成したと思います。

横関:まさにその通りです。機能とデザインのどちらにも妥協しないという姿勢は、今回のプロジェクトの中で最も大事にしてきたポイントです。特に、外部から見た視点を取り入れながらも、SALONIAのブランドらしさを崩さないように心掛けました。高価格帯の商品ということで、これまでのSALONIAの製品とは違った高級感をどのように表現するかという点にもかなり気を遣いました。

安達:その結果、これまでのSALONIA製品とは一味違う、新しい「SALONIAらしさ」を持ったエアトリートメントドライヤーが完成しましたね。横関さんのデザインの力がなければ、ここまで洗練された製品にはならなかったと思います。

横関:今回のプロジェクトは、私にとっても非常にやりがいがありました。社内外の皆さんと一緒に考え、作り上げていく中で、たくさんのアイデアが生まれ、それが一つの形になっていくのを実感できたのは本当に良い経験でした。

エアトリートメントドライヤーのデザインにおいて特にこだわった点について

安達:次に、エアトリートメントドライヤーのデザインにおいて特にこだわった点や重要視したポイントについてお伺いしたいと思います。

横関:今回のドライヤーに関しては、もともと持っているSALONIAの良さ、つまり「BEAUTY is SIMPLE」というコンセプトをさらに深めることを目指しました。他のSALONIAの商品もすべて同じコンセプトで作られていますが、今回のドライヤーは、そのシンプルさを一歩進め、「みんなのそばにいてくれる存在」を表現したいと考えました。一般的な家電メーカーの商品とは異なる、特別な存在感を持ちつつ、デザインの「ノイズレス」を意識しました。つまり、他のインテリアやスタイリングアイテムと並べても違和感なく、馴染むデザインです。また、使い勝手にもこだわり、誰でも自然に使える製品にしたかった。そして、時代に流されず長く使える「タイムレス」も大切にしています。その上で、今回の高価格帯・高付加価値なドライヤーとして、これまでの経験やノウハウをどのように活かし、さらに進化させるかを考えました。例えば、従来のコンセプトを維持しつつ、より高級感を感じさせるデザインや素材感、握り心地の向上にこだわりました。また、機能面のアップデートも含め、さまざまな要素が組み合わさったときに生まれる「上質感」をどう醸し出すかを意識しました。

安達:横関さんのお話を聞いて、開発当初のことを思い出しました。当時、横関さんや開発チーム、デザインチームのメンバーと一緒に「高級感とは何か?」を徹底的に議論し、SALONIAらしい高級感を東京のいろんな場所を回って探していたのが懐かしいです。その過程を経て、今こうして形になったことに感慨深さを感じます。また、今回のドライヤーは高級ラインということで、使いやすさも非常に重要なポイントだったと思います。横関さんの中で、お客様が使いやすいようにデザインするために工夫したポイントについてもお聞かせいただけますか?

横関:使い勝手は非常に重要な要素なので、いろいろと検証を重ねました。例えば、グリップの握りやすさについて、四角や丸、楕円などさまざまな形状を試作し、男女問わず快適に握れる太さを検証しました。その結果、楕円形が最も握りやすいという結論に達しました。また、押し出し形状に関しても、ドライヤーの理想的な持ち位置を考慮しつつ、どの位置で握っても握りやすいようにしました。このように、細かい部分まで徹底的に検証し、機能性とデザイン性のバランスを取ることを意識しました。吸気口の掃除のしやすさについても、安達さんや設計側の意見を取り入れながら議論を重ねました。ドライヤーは埃が溜まりやすいものなので、掃除がしやすいデザインにすることが非常に重要でした。最終的に、掃除しやすい形状を実現できたのは非常に良かったと思います。

安達:確かに、グリップの握りやすさや掃除のしやすさについては、特にこだわった部分ですね。最初に試作したグリップの形状をみんなで試しながら話し合ったのを覚えています。また、使いやすさだけでなく、高級感を保ちながらデザイン性を高めるために、横関さんからも多くの提案をいただきました。最終的に、ストレスなく使えて、しかも高級感のある仕上がりになったのは、本当に良かったと思います。

SALONIAのドライヤーの進化について

安達:では次に、SALONIAがこれまでに発売したドライヤーの進化について少しお話ししたいと思います。まず、定番の「スピーディーイオンドライヤー」は、最も多くのお客様に支持されている商品です。シンプルで使いやすく、インテリアにも馴染むマットなデザインが特徴です。このドライヤーを皮切りに、SALONIAは2023年から2024年にかけてドライヤーの開発に力を入れてきました。その後、ブランド史上初めてのプレミアムライン「スムースシャインドライヤー」、ツヤに特化した「グロッシーケアドライヤー」を発売し、次に開発されたのが、今回の最上位モデルである「エアトリートメントドライヤー」です。これらの製品を通じて、SALONIAはさまざまなお客様のニーズに応える多様なラインナップを展開してきました。最上位モデルの商品を追加できたことで、さらに多くのお客様に選択肢を提供できるようになったのは非常に嬉しいことです。

開発段階において一番苦労した部分について

安達:次に、エアトリートメントドライヤーの開発で一番苦労した部分についてお話ししたいと思います。僕が個人的に最も苦労したのは吸気口の部分です。最初に考えていたデザインからいくつも変更を重ねました。特に、デザイン面での高級感を保ちながら、機能を損なわないようにするのが大変でした。お客様が使う際に髪が巻き込まれないようにするための改良が必要だったため、最終的には吸気口を大幅に変更することになりました。

横関:そうですね。吸気口のデザインは、最初に提案したものから何度も見直しを重ねました。最初は、デザイン的に優れたものだと思っていたのですが、実際に使ってみると機能性に問題があることがわかり、何度も修正を繰り返しました。それでも、最終的には機能とデザインのバランスが取れた形に仕上がり、結果的に満足のいくものになったと思います。

安達:特に横関さんには、この部分でたくさんの提案をいただきましたね。吸気口のデザインに関しては、30回以上の試作を行い、何度も検討を重ねました。そのおかげで、今ではデザイン性と機能性を両立させた、非常に洗練されたものに仕上がっています。

横関:まさに、そのプロセスがあったからこそ、今の形が実現できました。デザインの一部がどのように機能に影響するかを考えながら進めたことで、より高品質な製品に仕上がったと思います。特に、表面に現れない苦労や細かな調整が、最終的に製品の完成度に大きく影響しています。

安達:そうですね。吸気口に限らず、デザイン面でも細部にわたって多くの修正を行いました。たとえば、ケーブルの根元の部分も非常に重要な要素で、強度を保ちながら見た目をシンプルに仕上げることに苦労しました。工場とのやり取りを重ね、試行錯誤しながら進めた結果、最終的にシンプルでありながら耐久性の高いデザインに仕上げることができました。

横関:ケーブルの根元の部分は特に工夫が必要でしたね。一般的にはギザギザの形状が断線を防ぐためによく使われますが、今回はそのギザギザを排除し、見た目もシンプルで美しいデザインに仕上げることを目指しました。その中で、強度を保ちつつデザインを優先するという難しい挑戦がありましたが、最終的にSALONIAさんと協力して実現できたのは素晴らしい成果だと思います。

安達:その結果、非常にミニマルで美しいデザインに仕上がりましたね。あまり主張が激しくないのに、ディテールにこだわった、まさに「SALONIAらしい」デザインが実現できたと思います。

使用されたお客様からのフィードバックについて

安達:それでは次に、このドライヤーを実際に使用されたお客様からのフィードバックについてお話しします。特に多く寄せられた感想として、「次の日の髪のうねりが少なくなった」といった評価があり、これは私たちが目指していた製品の効果を実感していただけた証拠だと思います。加えて、デザインに対しても「これまでに見たことのない質感のドライヤーだ」といった好意的な評価をいただいています。

横関:そうしたフィードバックをいただけたのは、本当に嬉しいことですね。質感や重心にこだわった部分が、お客様に評価されているのを聞くと、やはり良い製品を作れたんだと実感します。グリップの握りやすさや、使いやすさについても初期の段階からしっかり議論してきた部分ですので、それが評価されているのは嬉しいです。重心の調整や握りやすさは、特にこだわった部分ですね。ハイパワーなモーターを搭載しているので、重さを感じさせないように重心の位置を調整しました。リビングなどに置いても違和感のない、インテリアに馴染むデザインを目指しましたが、それもお客様に評価されていると感じます。デザイン面でも、機能面でも、今回のドライヤーは非常に新しい挑戦を多く取り入れました。特に、質感や塗装の仕上げには細部までこだわり、ミクロン単位で調整を行いました。その結果、見た目の美しさだけでなく、手に取ったときの感触も非常に良いものになったと思います。

安達:確かに、家電でありながらインテリアのような質感を持っている点が、このドライヤーの大きな魅力だと思います。レビューでも、触り心地の良さや見た目の美しさが評価されています。横関さんがこだわってくださった部分が、しっかりお客様に伝わっているのを感じられて嬉しいです。

フィードバックをもとに、どのように改善を進めてきたのか?

安達:次に、開発中に得たフィードバックをもとに、どのように改善を進めてきたかについてお話ししたいと思います。特に印象に残っているのは、最初の吸気口のデザインに関して、お客様から「髪の毛が吸い込まれやすい」といったフィードバックをいただいたことです。この問題をどう解決するか、何度も議論を重ねて、最終的には吸気口の形状を大幅に変更しました。お客様の安全を最優先に考えた結果、今の形に至りました。

横関:そのフィードバックは非常に貴重でしたね。最初は、なぜそのような問題が発生しているのか理解することから始まりましたが、実際に使ってみることで原因が分かり、そこから改良を進めていきました。デザインを変更するプロセスは大変でしたが、結果としてより安全で使いやすい形に仕上がり、良い結果になったと思います。

安達:ユーザーテストを重ねることで見えてくる課題というのは、本当に大きいですね。SALONIAでは、ユーザーテストを何度も繰り返すことで、製品を改良してきましたが、その経験が今回の開発でも大いに役立ちました。

横関:まさにそうですね。ユーザーテストから得られるフィードバックを大切にしながら、製品を改良していくプロセスは、ものづくりにおいて非常に重要です。今回のドライヤーも、そうしたプロセスを経て完成度が高まった製品だと思います。

「SALONIAらしさ」をどのように表現したかについて

安達:次のテーマとして、今回のエアトリートメントドライヤーで「SALONIAらしさ」をどのように表現したかについてお話ししたいと思います。私としては、SALONIAのブランドメッセージである「BEAUTY is SIMPLE」を体現することを大切にしました。このドライヤーを使うことで、お客様が日常的に「美」を感じられるような商品を作りたかったのです。

横関:私も同じ考えです。SALONIAの魅力は、シンプルでありながら高いクオリティを持つ点だと思います。お客様の日常に馴染むような、長く使っても飽きないデザインを目指しました。SALONIAの製品を使うことによって一日が楽しくなるとか、心地よくなるとか、そういったメッセージが「BEAUTY is SIMPLE」に詰まっていると思っています。

安達:確かに、SALONIAらしさを表現するためには、シンプルさが欠かせませんね。このドライヤーも、デザインや価格の面で手に取りやすいけれど、使ってみるとその価値を感じていただけるような製品を目指しました。他の高価格帯ドライヤーに比べても、SALONIAらしい手頃な価格でありながら、高級感がしっかりと感じられるのが特徴です。

横関:SALONIAの「手軽さ」というコンセプトは、非常に重要ですね。私にとっても、このドライヤーが単なる家電ではなく、日常生活の中で心地よく使えるアイテムになって欲しいという思いがありました。それが、シンプルさと高級感を兼ね備えたデザインに込められていると思います。

エアトリートメントドライヤーを通じてお客様に提供したい価値について

安達:次に、このドライヤーを通じてお客様に提供したい価値についてお話したいと思います。私自身は、このドライヤーを使うことで「髪をきれいにすることはこんなに簡単なんだ」と実感してもらいたいと考えています。美しさがもっと身近に感じられるような製品を作りたかった。横関さんは、どのような思いでこのドライヤーをデザインされましたか?

横関:私も、やはりお客様にとって日常生活の中でこのドライヤーが「使うだけで心地が良くなる」存在になって欲しいと考えました。最近はみんな忙しいですし、仕事や家事に追われる中で、ドライヤーを使う時間が一種のリラックスタイムになればと思っています。髪がきれいに仕上がるだけでなく、その過程も楽しんでいただけるような体験を提供できると嬉しいです。

安達:その通りですね。ドライヤー一つで、日々の生活が少しでも豊かになり、自分に自信を持ってもらえるような製品を作ることができたと感じています。

横関:一つのアイテムが生活に与える影響は大きいですよね。ドライヤーは毎日使うものなので、その体験が気持ち良いものであれば、自然と日常の質も上がると思います。今回のドライヤーがその役割を果たせれば嬉しいですね。

ものづくりにおいて「絶対に譲れないポイント」について

安達:最後に、ものづくりにおいて「絶対に譲れないポイント」についてお聞かせください。私としては、常にお客様目線で開発を進めることが大切だと思っています。開発者として携わっていると、どうしても開発者目線になりがちですが、「本当にお客様にとって必要なものか」を常に問い続けることが、良い製品を作るためには欠かせないと思っています。

横関:そうですね。僕はありがたいことに、こういった美容家電もですけど、さまざまなアイテムをデザインさせてもらっているんですね。家電や家具、さらには仏壇をデザインしたこともあります。数を出せばきりがないのですが、私もお客様にとっての「体験価値を高めるデザイン」を常に意識してものづくりをしています。形がかっこいいからといって、使い勝手が悪いのでは意味がありません。そのため、デザインが使用体験を妨げないようにすることが最優先です。デザインと機能が調和することで、結果として美しい形が生まれると考えています。

安達:その考え方が、今回のドライヤーにも反映されていますね。最後に、このエアトリートメントドライヤーが気になった方に向けてメッセージをお願いします。

横関:このドライヤーは、デザインだけでなく機能面でも非常に優れた製品です。実際に使ってみると、その心地良さに驚くと思います。髪の艶も全然違いますし、使うだけでテンションが上がるような製品に仕上がっています。ぜひ皆さんにも手に取って体験していただきたいです。

安達:私も同じ思いです。このドライヤーを使うことで、「美」がもっと身近に感じられるようになるはずです。多くのお客様にその価値を届けられることを楽しみにしています。本日はありがとうございました。

横関:こちらこそ、ありがとうございました!