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髪の静電気はなぜ発生する?髪に与える影響と対策方法を紹介

髪の静電気はなぜ発生する?髪に与える影響と対策方法を紹介

HOW TO | SALONIA COLUMN Vol.154

「髪の毛の静電気がひどい」
「髪の静電気がなぜ発生するのか原因を知りたい」

上記のようなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、静電気が髪に与える影響と発生する原因を解説します。静電気の発生を抑える対処法についても紹介するので、髪に発生する静電気で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

静電気の原因は髪のプラスとマイナスの電荷のバランスが崩れることです。SALONIAのエアトリートメントドライヤーなら、ダブルリペア※1イオンによって髪のイオンバランスを整えられます。

また電荷のバランスが崩れる原因の1つである乾燥にも対処可能です。遠赤外線が髪の内部に直接作用することにより、乾かしすぎによる水分不足を軽減できます。静電気をケアしつつ、うるサラ髪に導くドライヤーです。

※1 髪の毛のイオンバランスを整えること。髪の毛を補修するものではありません。​​

髪に発生する静電気のメカニズム

髪を含め、人間の体や身の回りにあるものは、細微なレベルでプラスとマイナスの電荷をもっています。通常は、プラスとマイナスの電荷のバランスが取れていますが、摩擦や接触などの負荷がかかるとバランスが崩れ、電気の数に偏りが生じます。

プラスとマイナスの電荷の偏りが生じて発生する現象が「静電気」です。静電気が発生すると、髪はプラスに帯電します。

同じくプラスに帯電した髪同士が反発し合うことで、髪が広がったりまとまらなくなったりするのです。静電気が発生すると、髪が自然に立ち上がりやすくなるため、思い通りにスタイリングしづらくなります。

一方、樹脂製のブラシなどマイナスに帯電しやすい素材には、プラスに帯電した髪が引き寄せられます。異なる極性の電荷は、引き合う性質をもっているためです。そのため、髪がブラシにまとわりつくようになったり、絡まりやすくなったりするのです。

髪に静電気が発生する5つの原因

髪に静電気が発生する原因は以下の5つです。

  • 空気の乾燥
  • 髪の乾燥
  • 髪質
  • 過度なブラッシング(摩擦)
  • 衣類の素材

空気の乾燥

空気が乾燥すると、静電気が起きやすくなります。静電気は、湿度が40%以下になると起きやすいとされています。

そのため気温が低く、空気の乾燥しやすい冬はとくに発生しやすいです。暖房の使用も空気の乾燥を促進するため、静電気の発生を助長します。

一方、夏は静電気が発生しにくい季節です。夏は気温や湿度が高く、空気中の水分量が増えるためです。

また、夏は薄手の衣類を着用することが多く、冬に比べて衣類同士や体との摩擦が少ないため、静電気が起きづらくなります。

髪の乾燥

髪の乾燥も、静電気が起きやすくなる原因の一つです。乾燥した髪は水分が不足しているため電気を逃しにくく、髪に静電気がたまりやすくなります。

とくに乾燥が進む冬場は、髪の水分が失われやすく、静電気が頻繁に発生する原因となるでしょう。

さらに、髪の水分不足は油分不足を引き起こす原因となります。髪の油分は、髪の表面をコーティングし、外部からの刺激や摩擦から守る役割をはたしています。油分が不足すると、髪は無防備な状態になり、摩擦によって静電気が起きやすくなるのです。

髪が乾燥する原因については、以下の記事で詳しく紹介しています。

髪質

髪質によっても静電気が起きやすくなります。とくに、以下の髪質の場合は注意が必要です。

髪質・ダメージ 静電気が発生する原因
軟毛・猫っ毛 静電気は細いものほど先端に集まり大きな放電を起こす傾向がある
くせ毛 髪の毛同士の間に隙間ができやすいため、空気が通りやすく乾燥しやすくなる
パーマやカラーでダメージを受けた髪 髪内部の水分や髪表面の油分が失われ乾燥しやすくなる

上記のような髪質やダメージのある方は静電気が起きやすくなるため、保湿ケアや髪のダメージ補修を意識することが大切です。

それぞれの髪質の特徴については、以下の記事で詳しく紹介しています。

過度なブラッシング(摩擦)

過度なブラッシングも、静電気が起きやすくなる原因の一つです。1日に何度もブラッシングを行うと、髪の表面を覆っている必要な油分が剥がれ落ちやすくなります。

髪の油分は、髪の保湿と保護のために重要な役割をはたしており、失われると髪が乾燥しやすくなります。さらに、乾燥した髪をブラッシングすることで摩擦が生じ、静電気が起きやすくなるのです。

また、使用するブラシの素材も静電気の発生に大きく影響します。とくに、ポリエステル製やプラスチック製のブラシは電荷がたまりやすく、静電気が起きやすくなるので注意が必要です。

このような過度なブラッシングによる、髪の毛とブラシでの摩擦で発生する静電気を「摩擦帯電」といいます。

摩擦帯電を発生させないための正しいブラッシングの方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

衣類の素材

ナイロンやアクリル・ポリエステルなどを使用した衣類も静電気が起きやすくなります。衣類と髪がこすれ、摩擦が生じることが原因です。

とくに摩擦の回数が多いと、電荷の移動が活発になり、静電気の発生頻度も増えます。

また、プラスとマイナスの異なる性質をもつ素材同士がこすれ合うと、静電気が起きやすくなります。たとえば、ウールとポリエステルの組み合わせは、プラスとマイナスの電荷をもつ素材同士の典型例です。

とくに冬は重ね着をする機会が増えるため、摩擦が多くなり静電気が起きやすいです。さらに、冬の乾燥した環境はたまった電荷が逃げにくいため、より強い静電気が起きやすくなります。

静電気が髪に与える影響

静電気が髪に与える影響は以下のとおりです。

  • 髪にまとまりがなくなり広がる
  • キューティクルが剝がれ落ちダメージが広がる
  • 髪同士が絡まり抜け毛や切れ毛の原因になる
  • 髪にほこりや花粉が付着しやすくなる
  • 髪が顔に張り付くことがある

静電気が発生した髪は、乾燥してパサつきやすくなり、少しずつダメージが蓄積されていきます。髪のまとまりが悪くなるため、ヘアセットもしづらくなるでしょう。

また、静電気が発生すると髪にほこりや花粉が付着しやすくなるため、頭皮トラブルを招く可能性もあります。

髪の静電気を抑える対処法【ヘアケア】

髪の静電気を防ぐ対処法は以下のとおりです。

  • 髪が広がらないように素早く乾かす
  • シャンプーやトリートメントは保湿力が高いものを選ぶ
  • スタイリング時にヘアオイルで油分を補給する
  • 木製や天然毛のヘアブラシに変える
  • 髪が長い場合はまとめる

髪が広がらないように素早く乾かす

静電気の発生を抑え、髪が広がらないようにするためには、濡れた髪を素早く乾かすことが重要です。濡れた髪のキューティクルは開いていて摩擦が起きやすく、静電気が起きやすい状態になっています。

摩擦は静電気を発生させる要因の一つのため、髪を素早く乾かすことで静電気の発生を防ぎ、髪の広がりを抑えられます

ドライヤーを使用する前には、しっかりタオルドライを行いましょう。タオルドライを丁寧に行うことで、余分な水分を取り除きドライヤーの使用時間を短縮できます。

ドライヤーは15~20cm程度離しながら、乾きづらい髪の根元から毛先に向かって乾かしましょう。ドライヤーをあてすぎると、髪が熱ダメージを受けるため、素早く乾かすことがポイントです。

髪を素早く乾かしたい方は、速乾性の高いドライヤーを利用するのもおすすめです。

SALONIAのエアトリートメントドライヤーは、独自の立体風で根元を含めた広範囲を効率的に乾かせます。くわえて遠赤外線で髪の内側からも乾かすことでドライ時間を72%※2短縮しました。

またダブルリペア※3イオン機能で髪のイオンバランスも整えられるので、静電気の原因もケアしつつ、乾燥時間を抑えてうるサラ髪へと導きます

※2 当社従来品SL-007との比較。使用環境や個人差で効果は異なります。
※3 髪の毛のイオンバランスを整えること。髪の毛を補修するものではありません。

ドライヤーで髪を早く乾かす方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

シャンプーやトリートメントは保湿力が高いものを選ぶ

保湿力の高いシャンプーやトリートメントを使用することも、静電気の予防に効果的です。髪を保湿することで、静電気の原因となる乾燥を防げます

シャンプーは洗浄力がマイルドな髪の補修・保湿効果の高いアミノ酸系シャンプーなどを使うとよいでしょう。

トリートメントには、インバス(洗い流す)タイプと、アウトバス(洗い流さない)タイプの2種類があります。

インバスタイプのトリートメントはダメージ補修効果、アウトバスタイプのトリートメントは髪のコーティングが主な目的です。髪の補修・保湿効果が高いアミノ酸系シャンプーや保湿力の高いトリートメントを使用することで、静電気の原因となる乾燥を防げます。

スタイリング時にヘアオイルで油分を補給する

スタイリング時にヘアオイルで油分を補給することも、静電気の予防につながります。髪に油分を与えることで、静電気の原因となる髪の乾燥を防げるためです。

また、ヘアオイルは髪をコーティングしてくれるため、髪の水分が蒸発することを防いでくれます。とくに、保湿力の高いホホバオイルやアルガンオイルなどがおすすめです。

ドライヤーやヘアアイロンを使う際も、事前にオイルでコーティングすることで熱ダメージから守ってくれます。ただし、製品によってはドライヤーやヘアアイロンを使う前に使用すると、髪を傷める可能性があるため注意が必要です。

SALONIAのヘアオイルは、ヘアアイロンの前に使用できます。キューティクルを補修しながら髪の乾燥を抑えられるため、静電気の予防にも役立つでしょう。

木製や天然毛のヘアブラシに変える

ヘアブラシを木製や天然毛のものに変えることで、静電気が発生しづらくなります。ポリエステルやナイロンなどの化学繊維はマイナスの電荷を帯びやすく、静電気が発生しやすくなるためです。

静電気を抑えるためには、ツゲ櫛や油分が含まれている豚毛といった獣毛ブラシなどを使うとよいでしょう。髪をとかす際は、毛先の絡まりをとかしてから、根元からとかすようにすると髪が絡まりにくく静電気も抑えられます。

髪が長い場合はまとめる

髪が長く、静電気で広がってしまう場合は、まとめるのも一つの手段です。髪を下ろしていると服や肌、髪同士など、外部との摩擦が増えることで静電気が生じやすくなります。

髪を束ねることで摩擦が減り、静電気が起きづらくなります。もし静電気が発生しても、顔への張り付きを防げるためストレスなく過ごせるでしょう。

髪の静電気を抑える対処法【ヘアケア以外】

ヘアケア以外で髪の静電気を防ぐ方法は以下のとおりです。

  • 衣類の素材に気をつける
  • 加湿器を使用して部屋の湿度を保つ
  • 静電気防止スプレーや柔軟剤を使う

衣類の素材に気をつける

静電気を防ぐために、衣類の素材を意識するのも効果的です。同じ性質の電荷を帯電する素材同士を組み合わせれば、静電気は起きづらくなります。

衣類の素材は、それぞれ異なる電荷の性質をもっています。以下は、衣類に代表される素材ごとの電荷の性質です。

電荷の性質 素材
マイナス ・ポリエステル
・アクリル
・ポリエチレン
帯電しにくい ・コットン
・リネン
・シルク
プラス ・ナイロン
・レーヨン
・ウール

マイナス同士、またはプラス同士でコーディネートすると、摩擦による電荷の不均衡が起こりにくいため、静電気が起きづらくなります。中間にある「帯電しにくい素材」は、どちらの帯電性をもつ素材と組み合わせても、静電気が発生しにくい素材です。

加湿器を使用して部屋の湿度を保つ

加湿器を使用して、部屋の湿度を保つことも静電気の防止に効果的です。空気の乾燥も静電気の原因になるため、湿度を40%以上に保つことを心がけましょう。

加湿器が無い場合でも、静電気対策は可能です。たとえば、濡れたタオルを室内に干すことで、空気中の水分を増やし、湿度を上げられます。

とくに乾燥する季節は、湿度管理を心がけることが大切です。

静電気防止スプレーや柔軟剤を使う

静電気防止スプレーや柔軟剤の使用も、静電気の予防に効果的です。静電気防止スプレーは、衣類に吹きかけることでたまっている電気を外に逃がせます。スプレーは携帯しやすく手軽に使用できるので、外出先で静電気が気になったときも便利です。

柔軟剤は、衣類の繊維がなめらかになるため、摩擦が起きづらくなります。また、電気を外に逃がす成分が含まれているため、静電気が帯電しにくくなる効果も期待できます。

【まとめ】髪の静電気を抑えるためには毎日のヘアケアが大切

髪の静電気は、髪のプラスとマイナスの電荷のバランスが崩れることによって発生します。その原因は空気の乾燥、髪の乾燥などさまざまです。

髪に静電気が発生すると、髪が広がってまとまりが悪くなり、スタイリングがしづらくなります。また、静電気が発生した髪は一層乾燥してパサつきやすくなるため、切れ毛などの原因にもなりかねません。

静電気の発生を抑えるためには、乾燥を抑えるための日頃のヘアケアや湿度管理などを心がけることが大切です。静電気が発生する原因を理解し、適切な対策を行いましょう。

静電気を予防するために、速乾性があり髪の過剰な乾燥を抑えられるドライヤーを使用することも効果的です。

SALONIAのエアトリートメントドライヤーは、立体風を作り出し根元から髪を効率的に乾かします。また遠赤外線が髪の内側の水分に直接作用し、乾かしすぎを防いで髪の乾燥を抑えます。

ダブルリペア※4イオン機能で静電気の原因となる髪のイオンバランスの崩れも対策できるため、静電気にお悩みの方はぜひチェックしてください。

※4 髪の毛のイオンバランスを整えること。髪の毛を補修するものではありません。​

監修者紹介

石鍋寿仁さん/株式会社メークエンドウ教育部部長

都内美容室2件を経て美容メーカーへ転職、メーカー勤務時に薬剤開発、日本国内外のサロンの教育を受け持つ。その後、現在のサロンに入社、12店舗の美容室の技術教育やメニュー作成を統括している。
※記事中で紹介している商品の選定に、監修者は携わっておりません

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