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両立が困難な「速乾」「髪のケア」を叶えた スムースシャインドライヤーの開発に込めた想い

両立が困難な「速乾」「髪のケア」を叶えた スムースシャインドライヤーの開発に込めた想い

PEOPLE | SALONIA COLUMN Vol.132

SALONIAから「速乾」と「髪のケア」両方を叶える新商品「スムースシャインドライヤー」を発売しました。無駄な機能を削ぎ落とし、必要な機能だけを追求して開発したこのドライヤーは、優しく低温風でありながら早く乾き、かつ髪もケアできるスグレものです。いったいどのように相反する機能の両立を実現したのか、SALONIAらしいデザインへのこだわりも含めて開発担当の髙橋とデザイン担当の曽原がご紹介します。

髙橋

株式会社I-ne
美容家電事業本部商品企画開発部

SALONIAの「スムースシャインドライヤー」開発に従事。相反する「速乾」と「髪のケア」の両立を叶える商品設計を追求した。

曽原

株式会社I-ne
美容家電事業本部ブランディング部

SALONIAの「スムースシャインドライヤー」のクリエイティブとプロダクトデザインを統括。高級感がありながら全ての人に使いやすいデザインを追求した。

スムースシャインドライヤーを開発されたきっかけを教えてください

髙橋:SALONIAのユーザーの方々へのリサーチを行なった際、ドライヤーの買い替え検討をしている方々にその理由を聞くと、「故障」ではなく「さらに髪の毛のケアをしたいから」という回答が多く、ロングセラーのスピーディーイオンドライヤーを超えるような商品をユーザーに提供できないかと考えたのが企画のスタートでした。

スムースシャインドライヤーはどのような特徴があるのでしょうか?

髙橋:一言で言えば、“「早く乾く」けど「髪をケアできる」の両立”がこの商品の特徴です。ありきたりのような表現に思えて、意外とこれを実現するには「どうすればそれを叶えられるのか」という要素が大事になってきます。この要素検討からこだわりを持って企画開発したことで、「速乾」と「髪のケア」といった相反するものの「両立」が実現できました。

既存商品であるスピーディーイオンドライヤーを使用されている方にもおすすめですか?

髙橋:もちろん、おすすめです。既存のスピーディーイオンドライヤーより全体的にグレードアップしたと思っていただけたらわかりやすいかと思います。本商品は「強い風で早く乾かすことでのダメージケア」ではなく、「優しい風で、低い温風温度なのに早く乾き、より髪の仕上がりがアップする」のを実感していただけます。ぜひこの「優しい風なのに早く乾く」という不思議な体験を味わってほしいです。

スムースシャインドライヤーの開発・デザインでここはこだわったというポイントはありますか?

髙橋:こだわったのは、冒頭でもお伝えした「速乾」「髪のケア」の両立を叶える要素検討です。「何が早く乾く要因で、どういう組み合わせをしたらその本領が発揮されるのか?」時間をかけて研究しました。本商品は風量・温風温度・風の面積・仕上がりまでケアするモード(GLOSSモード)の4つが今回の仕上がりや体感を左右する大きなポイントとなります。この「仕上がりまでちゃんとケアしたい」という思いを商品仕様に盛り込んだ点が一番のこだわりですね。こちらのスペックについて話すととても長くなってしまうので、ぜひ販売ページで詳細をご確認ください(笑)。

曽原:上質な手触り感、インテリアになじむ陶器のような質感は、同ラインのスムースシャインヘアアイロンを踏襲しながら、ドライヤーのデザインを検討しました。ブランド史上最大風量である2.4㎥/min を実現するためには、吹出口の面積や内部のモーター位置に制限があり、その中でSALONIAらしいデザインに落とし込むのが大変でした。検証を重ね、T字のシンメトリーなシルエットに着地しています。手に持った時、重心が中央にくることで重さを感じにくくした点もポイントです。また、回転式の折りたたみ仕様にすることで、極限まで要素を削り、SALONIAらしいシンプルなデザインを実現しました。コンパクトに収納もできるので、旅行の際にもスペースをとりません。
 
※ 風強時/自社測定による

開発する上で大変だった点もあれば教えてください。

髙橋:大変だったことは二点あります。一点目は、「要素検討で答えを出すこと」が本当に難しかった点です。どの条件ならば「速乾」「髪のケア」の両立ができるのかを考えるのに、本気で脳みそと手をフル稼働させました(笑)。二点目は、先ほどお伝えした「開発のこだわりポイント」と「デザインのこだわりポイント」の両方を実現するのが難しかったです。SALONIAは生活を邪魔しないシンプルなデザインを実現することにこだわっていますが、開発的には「もっとサイズを大きくしたい」「耐久性の問題でもっとこのパーツを太くしないといけない」など、両立させるのが本当に困難でした。しかしながら、何とか実現できるように何度も試作を繰り返しながらやっと形にすることができました。

SALONIAらしさはどのような点に込めましたか?

髙橋:無駄な機能を削ぎ落として「必要な機能」で「最高」を目指した点です。 SALONIAの製品はどれもシンプルな商品を作っていますが、「高機能」を目指すと、時に「多機能」と間違われやすいと考えています。そうではなく「高機能とは?」を突き詰めた上で、世の中にない新しい体験をユーザーにお届けすることがSALONIAの仕事です。今回もそこにチーム全員で尽力しました。

曽原:T字のシンメトリーなデザインは利き手を選ばず使用できます。また、ハンドル部に機能切り替えスライドと電源ボタンがまとまっているので、乾かしながら片手で直感的に操作が可能な点もポイントです。プレミアムラインとして高級感がありながらも、簡単操作ですべての人にとって使いやすいことが魅力だと思います。

この商品を使用することでユーザーに感じてもらいたいこと、届けたい想いはどのようなものでしょうか?

髙橋:今までに感じたことのない「ドライ体験」をまずは味わってみてほしいです。「優しい風なのになぜかふんわり早く乾いている」というこの不思議体験がみなさんにちゃんと届いてくれるのだろうか…とドキドキしています。その体験を通して、新しいドライヤー習慣を「面倒」から「自分をちょっと労わる」へと変化を感じていただけたら幸いです。

曽原:SALONIAは「すべての人が美容を通して自分らしくポジティブに生きる社会を目指す」をブランドミッションとしています。本商品でもそれを体現できるよう、機能やデザインを追求しました。低温で髪を労わりながら早く乾くので、ワンランク上の仕上がりを体感いただけると思います。スムースシャインドライヤーを使うことで、日々のセルフケアが少しでも楽しいと感じてもらえたら嬉しいです。